紳士的上司は愛を紡ぐ
これまでの『8+2=』の収録でも、男性アイドルグループや他の俳優の収録も行なったが、ここまで盛り上がったのは初めてかもしれない。
それはきっと颯さんの人気は勿論、彼自身がこのようなトークバラエティに単独出演するのが初めてだということもある。
遠藤プロデューサーによると、多忙なスケジュールの関係もあり、バラエティ番組の出演依頼はお断りの可能性もあったらしい。
実際、昨年EBSの他番組では一度お断りされたこともあるという。
そんな中、今回『8+2=』に関しては、快く引き受けて下さったらしく、今回の収録は観覧客だけでなく、プロデューサーからの期待も大きい。
「颯くんの "何が視聴率を上げるのか" しっかり考えながらやって欲しい。」
収録前、八王子アナと私にそう告げた遠藤さんの顔は、いつにも増して真剣だった。
この収録を、観る人・制作する人皆にとって有意義なものにしたい。
私はいつも通り、その意思を持って本番に挑んだ。