私を溺愛してください!
…次の日の朝、初めての日と同様、宗吾は早くに帰っていった。

仕事なのだから、着替えなければならない。

私も身支度をし、朝食を食べると、早々に仕事に向かった。

この日から、またしばらく宗吾とは、会わなかった。

…自分から連絡なんて、やっぱりできなくて。

宗吾からも、連絡は来ない。…いや、連絡先を教えていないのだから、無理なのだが。

それから、しばらくたった週末、珍しく定時に仕事が終わった私は、何時ものbarに向かった…と。

店の前に、高級車が1台停まっている。

邪魔だななんて思っていたら、運転席のドアが開いて、誰かが降りてきた。

「…葉瑠」
「…高嶺専務」

「…今はプライベートだ。その呼び方は止めろ」
「…宗吾、さん」

私の言葉に満足そうな笑みを浮かべた宗吾は、困惑する私を、有無を言わせず、助手席に乗せた。
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