私を溺愛してください!
6.離す気は更々ない
澪の店に行ってから数日後。
今夜は直接宗吾の家に行くことになっていた私は、仕事を終えるなり、スーパーに立ち寄り、夕飯の買い出しをすると、それを片手に、家に向かった。
貰った合鍵でドアを開けると、リビングに鞄を置き、材料を持って、キッチンに向かう。
エプロンを着けると、料理を始めた。
すると、間もなくして、携帯が鳴った。
「…もしもし?」
『葉瑠?仕事が少し長引きそうだから、帰るのが予定より遅くなる』
宗吾からの電話に、優しく返す。
「…そう、無理しないでね、頑張って」
『ありがとう、それじゃあ…宗吾さん!』
プツッ、と、そこで電話は切れてしまった。
私は、最後の声を聞き逃せなかった。
だって、女性の声。秘書の声じゃない。聞いたことのある声。
「…凛花さん」
携帯を持つ手が震えた。
今夜は直接宗吾の家に行くことになっていた私は、仕事を終えるなり、スーパーに立ち寄り、夕飯の買い出しをすると、それを片手に、家に向かった。
貰った合鍵でドアを開けると、リビングに鞄を置き、材料を持って、キッチンに向かう。
エプロンを着けると、料理を始めた。
すると、間もなくして、携帯が鳴った。
「…もしもし?」
『葉瑠?仕事が少し長引きそうだから、帰るのが予定より遅くなる』
宗吾からの電話に、優しく返す。
「…そう、無理しないでね、頑張って」
『ありがとう、それじゃあ…宗吾さん!』
プツッ、と、そこで電話は切れてしまった。
私は、最後の声を聞き逃せなかった。
だって、女性の声。秘書の声じゃない。聞いたことのある声。
「…凛花さん」
携帯を持つ手が震えた。