私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
「お時間を取らせてしまい、申し訳ありません」
「いえ……」
それから、場所を変えて話がしたい。と水谷さんに言われ、近づくなと石堂さんに言われたにも関わらず、無下に断ることもできなかった私は、とある渋谷のランドマークホテルのラウンジへ連れてこられた。
天井が高く、開放的で会話の邪魔にならない音量でジャズが流れていた。所々にセパレーターとして観葉植物が置かれていて、ソファチェアに座るとお尻が心地よく沈み込んだ。足元が薄暗くてよく見えないくらい照明が落とされていて、水谷さんを挟んだテーブルには、キャンドルライトが静かに揺れていた。
「そんなに畏まらないでください。まずは温かいコーヒーでも召し上がってください」
「あ、はい、すみません、いただきます」
先ほど注文したホットコーヒーをひとくち飲む。すると、上質な豆特有のリッチな味わいが広がる。
「いえ……」
それから、場所を変えて話がしたい。と水谷さんに言われ、近づくなと石堂さんに言われたにも関わらず、無下に断ることもできなかった私は、とある渋谷のランドマークホテルのラウンジへ連れてこられた。
天井が高く、開放的で会話の邪魔にならない音量でジャズが流れていた。所々にセパレーターとして観葉植物が置かれていて、ソファチェアに座るとお尻が心地よく沈み込んだ。足元が薄暗くてよく見えないくらい照明が落とされていて、水谷さんを挟んだテーブルには、キャンドルライトが静かに揺れていた。
「そんなに畏まらないでください。まずは温かいコーヒーでも召し上がってください」
「あ、はい、すみません、いただきます」
先ほど注文したホットコーヒーをひとくち飲む。すると、上質な豆特有のリッチな味わいが広がる。