私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
そう思って、私は何度も気合を入れる。そんな時、お会計をしていた女性の常連さんに声をかけられた。

「ごちそうさま、コーヒー、美味しかったわよ、また来るわね」

「ありがとうございます! またのご来店お待ちしています」

そんな私も、気持ちの沈むことばかりではなかった。私のバリスタとしての腕はようやく石堂さんの次に位置できるくらい上達していて、お客さんからの評判もよく、努力だけは報われたと、それだけは唯一の救いだった。
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