私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
「ただいまー」
時刻は夜の八時。
今日は早番で、十六時に仕事が終わった。それから、気晴らしに渋谷の街をうろついて、夕食を食べて帰ってきた。するとその時。
「……まただ、誰だろう」
部屋の電気をつけて、バッグの中からスマホを取り出すと、先程着信があったことを示すアイコンが目に入った。けれど、それは非通知番号だった。
実は二日前から一日に五回以上同じように非通知での着信がある。けれど、いずれもタイミングが悪くて、その着信を取ることができなかった。非通知だから、こちらからかけ直すこともできない。
するとその時、インターホンが鳴った。
誰かな――?
インターホンで訪ねてくる人なんて滅多にいない。宅配が届く予定もない。こんな一人暮らし用のアパートにセールスマンが来るのもあまり考えられない。あれこれ考えていると、コンコンと玄関のドアをノックする音が聞こえた。
「夜分に失礼します。花岡里美様のご自宅でよろしいでしょうか?」
「え……?」
ドアの向こうで自分の名前を確認され、私は誰かと恐る恐るドアを開けた。
時刻は夜の八時。
今日は早番で、十六時に仕事が終わった。それから、気晴らしに渋谷の街をうろついて、夕食を食べて帰ってきた。するとその時。
「……まただ、誰だろう」
部屋の電気をつけて、バッグの中からスマホを取り出すと、先程着信があったことを示すアイコンが目に入った。けれど、それは非通知番号だった。
実は二日前から一日に五回以上同じように非通知での着信がある。けれど、いずれもタイミングが悪くて、その着信を取ることができなかった。非通知だから、こちらからかけ直すこともできない。
するとその時、インターホンが鳴った。
誰かな――?
インターホンで訪ねてくる人なんて滅多にいない。宅配が届く予定もない。こんな一人暮らし用のアパートにセールスマンが来るのもあまり考えられない。あれこれ考えていると、コンコンと玄関のドアをノックする音が聞こえた。
「夜分に失礼します。花岡里美様のご自宅でよろしいでしょうか?」
「え……?」
ドアの向こうで自分の名前を確認され、私は誰かと恐る恐るドアを開けた。