私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
実の親に値踏みされていたなんて、比べられていたことはわかっていたけれど、やっぱりショックだった。

「まぁ、いいわ、ここに来た本当の目的はね、あなたに忠告しておきたいことがあって」

「忠告……?」

すると、母はバッグの中から封筒を取り出し、数枚のスナップ写真をローテーブルの上にぶちまけた。

「ッ――こ、れは……」

滑るように私の目の前に飛び込んできたのは、先日、公園で石堂さんと抱き合ってキスをしている隠し撮りされた写真だった。
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