私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
所詮、御曹司に恋するなんて、貧乏あがりの私には見合わないことだったのだ。私の叶わない恋に終止符を打つには、お見合いをしてさっさと忘れたほうがいい。そんな思いが頭を駆け巡る。自分の気持ちをわがままに貫くよりも、石堂さんの幸せを願いたい。
私は、石堂さんの目の前から消えたほうがいいのかも――。
お見合い……受けよう、そして、石堂さんのことは忘れるの――。
本心ではない言葉で、自分自身を押さえつける。胸が苦しくて、忘れた方がいいのだと思いつつも、今すぐにでも石堂さんに会いたい矛盾した気持ちが沸き起こる。
お見合いをして、その後、平静を保って仕事なんて到底できそうもない。仕事にならない身で行っても、みんなに迷惑がかかってしまう。そう思い、私は石堂さんに欠勤の連絡を取ろうと、スマホに手を伸ばした。
私は、石堂さんの目の前から消えたほうがいいのかも――。
お見合い……受けよう、そして、石堂さんのことは忘れるの――。
本心ではない言葉で、自分自身を押さえつける。胸が苦しくて、忘れた方がいいのだと思いつつも、今すぐにでも石堂さんに会いたい矛盾した気持ちが沸き起こる。
お見合いをして、その後、平静を保って仕事なんて到底できそうもない。仕事にならない身で行っても、みんなに迷惑がかかってしまう。そう思い、私は石堂さんに欠勤の連絡を取ろうと、スマホに手を伸ばした。