私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
鏡に映るよそ行きの私の顔を見つめ、メイクアップアーティストは満足げに微笑んでいる。
「さぁ、できましたよ、いってらっしゃいませ」
「ありがとうございます」
母と別れた後、このまま逃げてしまおうかと一瞬そんな考えが頭をよぎった。けれど、母に写真の弱みを握られているし、妙なことをすれば母は何をするかわからない。そう思うと、結局行動に移すことができなかった。
これで母の待つレストランへ行けば、お見合い相手がいて……。そんな想像が膨らんで鬱々とした気分に加えて緊張感が増してくる。
綺麗に髪の毛を巻き上げ、メイクも厚化粧にならないくらいナチュラルだった。普段、ほとんど化粧をしない私は、やっぱりこのくらいのメイクはしないとだめなのかな、と思わされる。
「さぁ、できましたよ、いってらっしゃいませ」
「ありがとうございます」
母と別れた後、このまま逃げてしまおうかと一瞬そんな考えが頭をよぎった。けれど、母に写真の弱みを握られているし、妙なことをすれば母は何をするかわからない。そう思うと、結局行動に移すことができなかった。
これで母の待つレストランへ行けば、お見合い相手がいて……。そんな想像が膨らんで鬱々とした気分に加えて緊張感が増してくる。
綺麗に髪の毛を巻き上げ、メイクも厚化粧にならないくらいナチュラルだった。普段、ほとんど化粧をしない私は、やっぱりこのくらいのメイクはしないとだめなのかな、と思わされる。