私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
「あ、すみません、今日から新しいアルバイトさんが来るって石堂さんから聞いてます」
彼女は私の存在に気づいて、電話を切ったスマホをバッグに入れるとニコリと笑った。
その笑顔を受けて、先ほどの石堂さんの冷たい態度に、モヤモヤした気持ちも一気に爽やかになる。
「花岡里美です。今日からよろしくお願いします」
「私は真中怜奈。こちらこそよろしくお願いします」
彼女もまたバリスタなのか、すでに着替えていた制服がバッチリ似合っていた。年が近そうだなと思って聞いてみると、自分と同じく彼女も二十四歳でここでは主にウェイトレスとして半年働いているらしい。明るく話しやすい人柄にすぐに打ち解け、お互いに敬語はやめて気軽に名前で呼び合おうと言うことになった。
よかった! 話しやすそうな人がいて――。
雅人さんは午後からだし、石堂さんはとっつきにくそうだし、正直いきなり石堂さんとふたりで仕事となると、戸惑ってしまうところだった。
彼女は私の存在に気づいて、電話を切ったスマホをバッグに入れるとニコリと笑った。
その笑顔を受けて、先ほどの石堂さんの冷たい態度に、モヤモヤした気持ちも一気に爽やかになる。
「花岡里美です。今日からよろしくお願いします」
「私は真中怜奈。こちらこそよろしくお願いします」
彼女もまたバリスタなのか、すでに着替えていた制服がバッチリ似合っていた。年が近そうだなと思って聞いてみると、自分と同じく彼女も二十四歳でここでは主にウェイトレスとして半年働いているらしい。明るく話しやすい人柄にすぐに打ち解け、お互いに敬語はやめて気軽に名前で呼び合おうと言うことになった。
よかった! 話しやすそうな人がいて――。
雅人さんは午後からだし、石堂さんはとっつきにくそうだし、正直いきなり石堂さんとふたりで仕事となると、戸惑ってしまうところだった。