私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
「お前、俺の嫌いなタイプ」
「……え?」
思いもよらないその言葉がぐさりと私の胸に突き刺ささり、そして頭が真っ白になった。
嫌いな……タイプ――?
瞬きもせず、直立不動で固まっていると、石堂さんはすっと私の目の前を横切りながら言った。
「まずはホールの仕事から覚えろ」
「あ、あの! 今のどういう――」
「いらっしゃいませ、里美、ほら、本日一番のお客様だよ」
そのまま私に背を向けた石堂さんを呼び止めようとしたが、背後から怜奈に肩を叩かれて、私の言葉は石堂さんに届くことはなかった。
い、いきなりなんなの……? 嫌いなタイプってどういうことぉ――!?
そんな気持ちのまま、気がつくとすでに開店時間の九時。
これから出勤前にモーニングコーヒーを、と数人のOL客が店に入ってきた。
「……え?」
思いもよらないその言葉がぐさりと私の胸に突き刺ささり、そして頭が真っ白になった。
嫌いな……タイプ――?
瞬きもせず、直立不動で固まっていると、石堂さんはすっと私の目の前を横切りながら言った。
「まずはホールの仕事から覚えろ」
「あ、あの! 今のどういう――」
「いらっしゃいませ、里美、ほら、本日一番のお客様だよ」
そのまま私に背を向けた石堂さんを呼び止めようとしたが、背後から怜奈に肩を叩かれて、私の言葉は石堂さんに届くことはなかった。
い、いきなりなんなの……? 嫌いなタイプってどういうことぉ――!?
そんな気持ちのまま、気がつくとすでに開店時間の九時。
これから出勤前にモーニングコーヒーを、と数人のOL客が店に入ってきた。