私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
週明け月曜日。
今日ははついに沙耶がスフラに来る日だ。沙耶は初めて自分が淹れるコーヒーを出す第一号のお客になる。友人といえどもこころなしか緊張する。
「花岡さんのお友達ってもうそろそろ?」
テーブルの片付けをしていると雅人さんが声をかけてきた。とっくに日も暮れて時計を見ると二十時十五分前。
「はい、もうすぐ来ると思うんですけど……」
「そう、もしよかったらこのお菓子、出してあげて」
雅人さんは小さなカップケーキが六つ載った皿を、カウンターの上に差し出した。こんがりした茶色い焦げ目のついた表面にチョコレートがかけられている。シンプルな見た目だけれど、ふっくら仕上がっていて美味しそうだった。
「わぁ、ありがとうございます。友達もきっと喜びます。でも、これってお店のお菓子じゃないですよね?」
店に並んでいるラインナップにないカップケーキを見て私が言うと、雅人さんはにこりとして言った。
今日ははついに沙耶がスフラに来る日だ。沙耶は初めて自分が淹れるコーヒーを出す第一号のお客になる。友人といえどもこころなしか緊張する。
「花岡さんのお友達ってもうそろそろ?」
テーブルの片付けをしていると雅人さんが声をかけてきた。とっくに日も暮れて時計を見ると二十時十五分前。
「はい、もうすぐ来ると思うんですけど……」
「そう、もしよかったらこのお菓子、出してあげて」
雅人さんは小さなカップケーキが六つ載った皿を、カウンターの上に差し出した。こんがりした茶色い焦げ目のついた表面にチョコレートがかけられている。シンプルな見た目だけれど、ふっくら仕上がっていて美味しそうだった。
「わぁ、ありがとうございます。友達もきっと喜びます。でも、これってお店のお菓子じゃないですよね?」
店に並んでいるラインナップにないカップケーキを見て私が言うと、雅人さんはにこりとして言った。