私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
「これは……」
受け取って中を見ると、ふわっと香り高い黒々としたコーヒー豆がどっさり入っていた。
「エメラルドマウンテンだ」
コロンビア産エメラルドマウンテンは、よく缶コーヒーなどで聞いたことがある名前だけれど、実は宝石と称されるくらい最高級の豆で、価格もそこそこする。
「アロマが好みだったらそれをアクセントで使え。先日、俺が仕入れたたばかりのものだ。安い豆じゃないんだから、失敗したら覚悟しろよ?」
「はい!」
「最高のコーヒーで最高のもてなしをしてやれ、友達なんだろ?」
石堂さんはそれだけ言うと、くるっと背を向けて他の仕事をしだした。
石堂さん、なんだかんだ言って本当はすごく優しい人なんじゃ――。
受け取って中を見ると、ふわっと香り高い黒々としたコーヒー豆がどっさり入っていた。
「エメラルドマウンテンだ」
コロンビア産エメラルドマウンテンは、よく缶コーヒーなどで聞いたことがある名前だけれど、実は宝石と称されるくらい最高級の豆で、価格もそこそこする。
「アロマが好みだったらそれをアクセントで使え。先日、俺が仕入れたたばかりのものだ。安い豆じゃないんだから、失敗したら覚悟しろよ?」
「はい!」
「最高のコーヒーで最高のもてなしをしてやれ、友達なんだろ?」
石堂さんはそれだけ言うと、くるっと背を向けて他の仕事をしだした。
石堂さん、なんだかんだ言って本当はすごく優しい人なんじゃ――。