あの隙間から見上げた空
「あの、お礼だけでも受け取ってくれませんか。」

そういいながら財布を取り出す彼。


「お金なんていいです!
たまたま見つけただけだし。
そんなお礼もらわれる事なんて
全然・・・。」

「いえ、これは僕の
気持ちとして受け取ってください。」

「本当に気にしないで下さい!
お金目当てで電話したわあけじゃないし」


二人の間で
行き来するお金。

最終的に


彼が折れた。



「じゃあ、謝礼のかわりに・・・
かわりに・・・、
夕食はもう食べました?」
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