あの隙間から見上げた空
「それは…大丈夫なの…?」

ああー…
あなたの顔をみて大丈夫じゃないかもって
自覚が沸きました。とは言えなくて。

あたしが黙ったままでいると
学さんは



「じゃあさ、
おれのとこで住まない?」


はあ?

って
何言ってんのこの人。

あたしが
意味分かんないっていう目で
見てたのに
気づいた学さんが
あわてて
言葉をつなげた。

「俺さ、ルームシェアしててさ
あの、今結構空きがあって、
入ってくれる人探してたんだよ。
よかったら…」

「ルームシェアって何ですか?」

この人意味わかんないこと言って
あたしを何か
変な宗教にでも入れようとしてるんじゃないの?
大体ルームシェアって何よ。

学さんは少し考えてから

「うーん、
ルームシェアっていうのはね、
みんなで一つの家に住んでるんだよ。
家賃もわけるから負担も少なくなるし。
ちゃんと個人の部屋も分かれてるし、
同棲、っていうのとは
ちょっと違うんだけど。」

わかったような、
わからないような。
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