雪だるまにマフラーはいらない
「なんで、謝るのよ。私は自分の気持ち伝えただけだよ。それに、小学生のとき私のこと好きだったんでしょ。だったら、また好きになるかもしれないしね」
 





 
 志織ちゃんはバイバイと言って自分の家に帰った。





志織ちゃんが帰ったら急に静かになった。平日の昼間な上に雪が積もっているからだ。
 




 結局、この時期に転入してきた理由は何だったのだろうか。
 





 昔好きだった女の子に告白されたというのに俺は妙に落ち着いていた。
 




 その日から俺は志織ちゃんと登下校をするようになった。もちろん、志織ちゃんが提案してきた。






「会っていなかった五年間を埋めるため。好きになってもらうにはまず、自分のことを知ってもらわないとね」とのことだ。



< 12 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop