アタシだって蝶になりたい〜綺麗になりたい女の物語〜

店に着くと何とも嘘っぽい笑顔で
『うわぁー雪子ちゃん、久しぶり。来てくれて嬉しーい』
と、友達が言う。
『いつから、この業界に足を踏み入れたのさ？』
『えー。実は前から興味があったんだよねー』
『そうなんだー』
『アロマでマッサージするんだけど何がいい？』
『あんまょく知らないからリラックス出来るやつ』
『じゃあ、ラベンダーね♪』
そして、友達のハンドマッサージとやらが開始!!お味…
いや、お手並み拝見。
結構上手カモしれない。そんな余韻に浸っていると
『ここのぉ店綺麗だと思わない？』
『綺麗だねー』
『でしょー。雪子ちゃんなら気に入ると思って今回誘ったの』
(なぬっ!?)
更に友達は続けて
『実は、アタシもここのぉ客さんだったの。スゴく綺麗で優しいスタッフばかりだから、気に入っちゃって雪子ちゃんにも今回は特別チーフに肌カウンセリングしてもらうから。チーフはカナリ綺麗で雪子ちゃんビックリするかも』
(ちょっと待て!!話が違うぞ。ハンドマッサージってのは口実で実はエステ勧誘なのかΣ(ﾟ□ﾟ;))
アタシは反論出来ず
『そうなんだー。わざわざぁりがとう』
と、言うしかなかった。