sugar、sugar、lip
未読のままだったメールを開く。



「あっ……」



それを見計らったかのように、音楽室からピアノのメロディーが流れ出してきた。



竦んだ足が、



自然と音の方へと吸い寄せられていく……。



いつもの音色を



いつもの場所で聴く。



手には受信メールを開いたままの携帯。









『待ってた。早くおいで』
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