sugar、sugar、lip
アッサリ言うほど……言われた言葉に重みを感じる……。



どのくらい悩んだら、そんな風に言えるようになったの……?



どのくらい……独りで悩んだら……




「ふっ……ぅっ……」


堪えきれなくなった涙は、一気に瞳から溢れだした……。




「鼻、赤い。ブサイクだなぁ、今のおまえ」


「うるさいよ……バカ」



「ハイハイ」



だから……、



不意打ちにしないでよ……。



そんな風に、



柔らかく頭撫でながら、




無防備に笑ったりなんて……。





調子狂うってば……。
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