sugar、sugar、lip
「わたし……奏大のこと……」
「ストップ。言うな」
わたしを振り返った奏大の顔は、すごく真剣で……、
座ったまま見上げられたわたしは、
思わず出掛かっていたはずの
好き、を飲み込んだ……。
「……花鈴と別れてから、もう誰かを好きになるのはやめようって思ってた」
「……どうして?」
不意に出された元カノの名前に、胸がズキズキ痛む……。
どうして……そんなこと言うの?
わたしの気持ちに気付いてる癖に……。
「もう……花鈴みたいな思いさせたくないし、したくない」
わたしから視線を外した奏大が小さく呟く。
ねぇ……?
なんでこっち見ないの?
……ズルいよ。
「誰と比べてんのよ……」
「えっ?」
「わたしは花鈴って娘じゃないわ。アンタが入院しようが退院しようが心配なんてしないんだからっ」
言ってやった……。
わたしは花鈴って元カノとは違うんだから……。
辛いからって、
他の男のところに行ったりしない。
例え……辛くったって……。
「ストップ。言うな」
わたしを振り返った奏大の顔は、すごく真剣で……、
座ったまま見上げられたわたしは、
思わず出掛かっていたはずの
好き、を飲み込んだ……。
「……花鈴と別れてから、もう誰かを好きになるのはやめようって思ってた」
「……どうして?」
不意に出された元カノの名前に、胸がズキズキ痛む……。
どうして……そんなこと言うの?
わたしの気持ちに気付いてる癖に……。
「もう……花鈴みたいな思いさせたくないし、したくない」
わたしから視線を外した奏大が小さく呟く。
ねぇ……?
なんでこっち見ないの?
……ズルいよ。
「誰と比べてんのよ……」
「えっ?」
「わたしは花鈴って娘じゃないわ。アンタが入院しようが退院しようが心配なんてしないんだからっ」
言ってやった……。
わたしは花鈴って元カノとは違うんだから……。
辛いからって、
他の男のところに行ったりしない。
例え……辛くったって……。