sugar、sugar、lip
待ってて




の一言も無ければ、




待ってる




の一言も無い。






そんなの口に出さなくてもわかってるって、



お互いに思ってるから。




……そう思ってたつもり。




ホントは、



待ってる



そう言って、奏大の負担になるのが怖かった……。



だから、



本当は伝えたかった大切な言葉を、



二つも伝えずに、



わたしは奏大の背中を見送った。
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