Three~となりの王子~
「おかわりっ!」
横から威勢のいい声が飛んできて、あたしの手から麦茶を奪っていった。
「あっ」
叫んだときにはもう遅くて、樹(イツキ)があたしの麦茶を一気飲みしてた。
「樹、欲しいなら自分で注げよ」
忍がたしなめたけど、樹はそんなの聞いちゃいない。
「ひどいよ」
まだ子どもだったから、そんなことであたしは泣いちゃって。
「あおいが泣いたぞー、だっせー」
めそめそ泣くあたしを見て、樹が笑った。
樹は三兄弟の次男で、あたしと同い年。
しょっちゅう泣かされてたから、
だいっきらい!!
って何度でも思った。
でも学校の男子たちにあたしがいじめられてると、すぐに飛んできて助けてくれた。
「おまえをいじめていいのはおれだけなんだ」
って、あとで真っ赤な顔になって言い訳するみたいにまくしたててたけど。
横から威勢のいい声が飛んできて、あたしの手から麦茶を奪っていった。
「あっ」
叫んだときにはもう遅くて、樹(イツキ)があたしの麦茶を一気飲みしてた。
「樹、欲しいなら自分で注げよ」
忍がたしなめたけど、樹はそんなの聞いちゃいない。
「ひどいよ」
まだ子どもだったから、そんなことであたしは泣いちゃって。
「あおいが泣いたぞー、だっせー」
めそめそ泣くあたしを見て、樹が笑った。
樹は三兄弟の次男で、あたしと同い年。
しょっちゅう泣かされてたから、
だいっきらい!!
って何度でも思った。
でも学校の男子たちにあたしがいじめられてると、すぐに飛んできて助けてくれた。
「おまえをいじめていいのはおれだけなんだ」
って、あとで真っ赤な顔になって言い訳するみたいにまくしたててたけど。