Three~となりの王子~
「おはよう」
「…………」
いつもならこのまま素通りしていってしまうのだけど。
今朝は状況が状況だけに、司もすこし面食らった様子で、早朝から他人の家の庭にしゃがみこんでるあたしを見おろしている。
「ごめん、昨日ビーズばらまいちゃってさ。お掃除してるの」
言い訳するみたいに言って、あわてて立ち上がった。
そこで気づいた。
司の目線がずっと上にあることを。
「え?」
びっくりして、あたしは司のつま先から頭の上まで何度も見てしまった。
ぜんぜん気づかなかった。
いつのまに、あたしの背を越えちゃったんだろう。
「司、おっきくなったね。何センチあるの?」
自然と見あげる形になって、あたしは訊いた。
「…………」
いつもならこのまま素通りしていってしまうのだけど。
今朝は状況が状況だけに、司もすこし面食らった様子で、早朝から他人の家の庭にしゃがみこんでるあたしを見おろしている。
「ごめん、昨日ビーズばらまいちゃってさ。お掃除してるの」
言い訳するみたいに言って、あわてて立ち上がった。
そこで気づいた。
司の目線がずっと上にあることを。
「え?」
びっくりして、あたしは司のつま先から頭の上まで何度も見てしまった。
ぜんぜん気づかなかった。
いつのまに、あたしの背を越えちゃったんだろう。
「司、おっきくなったね。何センチあるの?」
自然と見あげる形になって、あたしは訊いた。