悪役令嬢の華麗なる王宮物語~ヤられる前にヤるのが仁義です~
私の心が黒く淀むのが見えたのか、レオン様は小さなため息をついた。
そして突然私を仰向けにベッドに倒すと、上にのり上がり、斜めに傾けた顔を近づけて、私の唇を塞いだ。
「レオン、気でも違ったの!? 母の前でなにをしようというのよ!」
「愛の営みですよ。俺がどれほどオリビアを必要としているのか、説明してもわかってもらえないようなので、愛し合う様子をご覧いただこうと思います」
彼の言葉に目を見開いているのは、王妃のみならず私もだ。
今ここで、私は初夜を迎えるの……?
驚きのあまりに王妃への怒りは一旦沈み、戸惑いに震える声で「レオン様……」と呼びかける。
すると私の頬にあてた唇を耳まで横滑りさせた彼は、「俺を信じて」と真面目な声で囁いた。
なにか考えがあってのことだと察した私は、それ以上問いかけずに、じっとしている。
彼は私を傷つけたりしない。
そう信じていても、体の上の重みに生々しさを感じ、彼の片膝が私の股に割って入ったら、まだ男性を知らないウブな体がこわばって、動悸はますます激しさを増していた。
耳を甘噛みされ、「あ、いや……」と甘い声をもらしたら、慌てた王妃がレオン様の寝間着の襟を掴んで、力一杯引き剥がそうとする。
「おやめなさい! 既成事実ができれば、オルドリッジ公爵が責任を取れと強気に出るわ。そうなればもう断れないのよ!」
そして突然私を仰向けにベッドに倒すと、上にのり上がり、斜めに傾けた顔を近づけて、私の唇を塞いだ。
「レオン、気でも違ったの!? 母の前でなにをしようというのよ!」
「愛の営みですよ。俺がどれほどオリビアを必要としているのか、説明してもわかってもらえないようなので、愛し合う様子をご覧いただこうと思います」
彼の言葉に目を見開いているのは、王妃のみならず私もだ。
今ここで、私は初夜を迎えるの……?
驚きのあまりに王妃への怒りは一旦沈み、戸惑いに震える声で「レオン様……」と呼びかける。
すると私の頬にあてた唇を耳まで横滑りさせた彼は、「俺を信じて」と真面目な声で囁いた。
なにか考えがあってのことだと察した私は、それ以上問いかけずに、じっとしている。
彼は私を傷つけたりしない。
そう信じていても、体の上の重みに生々しさを感じ、彼の片膝が私の股に割って入ったら、まだ男性を知らないウブな体がこわばって、動悸はますます激しさを増していた。
耳を甘噛みされ、「あ、いや……」と甘い声をもらしたら、慌てた王妃がレオン様の寝間着の襟を掴んで、力一杯引き剥がそうとする。
「おやめなさい! 既成事実ができれば、オルドリッジ公爵が責任を取れと強気に出るわ。そうなればもう断れないのよ!」