悪役令嬢の華麗なる王宮物語~ヤられる前にヤるのが仁義です~
顔を覆っていた手を外して、不安げな視線で彼を見上げれば、大丈夫だよというように瞳を細める彼が、声だけは厳しくして王妃をやり込める。
「それはいい。いつまでも母上の侍女にしていたら、オリビアにつらい思いをさせてしまう。あなたとの契約解消後は俺がオリビアを雇い、そばに置くことにしましょう」
「レオン!」
出ていくと言っておきながら、なかなかベッドサイドを離れない王妃を見て、レオン様が止めていた手を動かした。
私の胸元のリボンをほどき、寝間着を下げて胸の膨らみの上部を少しだけ露出させ、そこに顔を埋める。
肌に温かな唇があたり、チュッと吸いつかれ、私は「ああっ」と甘く呻いて身じろいだ。
「いつまでもそこにおられるのなら、この先に進みますが?」
レオン様が脅し文句を口にしたら、王妃は怒り収まらずといった様子でも、慌てたように踵を返し、やっと寝室から出ていった。
再びふたりきりになった部屋で、彼はすぐに私の上から下りて、抱き起こしてくれる。
はだけそうな寝間着が恥ずかしくて仕方ない。
急いでほどかれたリボンを結び直して胸元を隠したら、緊張が解けて目には涙が溢れた。
「それはいい。いつまでも母上の侍女にしていたら、オリビアにつらい思いをさせてしまう。あなたとの契約解消後は俺がオリビアを雇い、そばに置くことにしましょう」
「レオン!」
出ていくと言っておきながら、なかなかベッドサイドを離れない王妃を見て、レオン様が止めていた手を動かした。
私の胸元のリボンをほどき、寝間着を下げて胸の膨らみの上部を少しだけ露出させ、そこに顔を埋める。
肌に温かな唇があたり、チュッと吸いつかれ、私は「ああっ」と甘く呻いて身じろいだ。
「いつまでもそこにおられるのなら、この先に進みますが?」
レオン様が脅し文句を口にしたら、王妃は怒り収まらずといった様子でも、慌てたように踵を返し、やっと寝室から出ていった。
再びふたりきりになった部屋で、彼はすぐに私の上から下りて、抱き起こしてくれる。
はだけそうな寝間着が恥ずかしくて仕方ない。
急いでほどかれたリボンを結び直して胸元を隠したら、緊張が解けて目には涙が溢れた。