最後の花火
 朝陽の言ったとおりだった。朝陽は希のことをよく見ている。
 淋しいような切ないような気持ちになった。部活が一緒なのだから、同じ時間を過ごしているのだから当然のことなのに、まざまざと見せつけられた気がした。

 近づかなければこんな思いをしなくてすんだ。ただ憧れているだけでいられた。



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