Blizzard Love
サイオンジトオル・・すごい名前ね。

パスケースの中からは、それ以外にも収穫があった。

名刺だ。

あの人のもの。

何枚も同じものが入っていたから間違いない。

会社がどこにあるのか・・

は、もちろん

携帯の電話番号まで書いてあった。

連絡・・

とって

これを届けて・・

うん

それから今日の予定を考えたらいいわ!


けど

だ。

ユキの持っている携帯電話ではその人と連絡は取れない。

ってことに

携帯電話でコールしてから気がついた。

繋がるわけない

回線が違うもの

「あー。どうしよう・・。今から届けに行く?けど、お仕事中じゃ邪魔になっちゃうよね・・。」

自問自答しながら

考え付いたのは・・

仕事が終わるころ、
会社の下で待ち伏せして手渡そう

ってことだった。
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