Blizzard Love
会社の前にたどり着いたのは5時少し前。

まだ仕事中なのかビルの前は閑散としてる。

ガラスで覆われた高層ビルは、外から見上げてもすっごく大きい。

「人間もこういうところで働いてるのねぇ。」

自分の知っていることと変わらないものの多さに今日、ここに来てからもう何度驚かされたことだろうか・・。

サイオンジトオル

あの人の名前をもう一度、頭の中で繰り返した。

ここで待っていよう。

きっと

もうすぐ来るわ。
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