Blizzard Love
なくしたパスケース
6時過ぎ
帰り支度を始めて数分後
俺はカバンの中からなくしたものがあることにようやく気がついた。
マジか・・
「ない・・ない・・。」
繰り返しながら、カバンの中をひっくり返した。
けど、ない。
どこを探してもないものはない。
嘘だろ・・
6ヶ月定期
しかも未だにICカードにしてなかった磁気定期・・
再発行不可
11月に買ったばかり
6万・・
サーっと血の気が引いて行く。
「マジか・・。」
俺は小さく呟いてがくりと再び椅子に腰掛けた。
「どうしたんですか、西園寺主任?」
事務の小萩梅子が、首を傾げて言った。
「何か探し物ですか?一緒に探しましょうか?」
「あ、いや・・。」
いや、分かってる。
落としたとしたらあの時だ。
帰り支度を始めて数分後
俺はカバンの中からなくしたものがあることにようやく気がついた。
マジか・・
「ない・・ない・・。」
繰り返しながら、カバンの中をひっくり返した。
けど、ない。
どこを探してもないものはない。
嘘だろ・・
6ヶ月定期
しかも未だにICカードにしてなかった磁気定期・・
再発行不可
11月に買ったばかり
6万・・
サーっと血の気が引いて行く。
「マジか・・。」
俺は小さく呟いてがくりと再び椅子に腰掛けた。
「どうしたんですか、西園寺主任?」
事務の小萩梅子が、首を傾げて言った。
「何か探し物ですか?一緒に探しましょうか?」
「あ、いや・・。」
いや、分かってる。
落としたとしたらあの時だ。