覇王と女官の恋～囚われの花嫁～

「お母さんとお父さん元気かな？」

杏は王宮から出たのはこれが2回目だ。
やはり町は活気がいい。

「ただいまー」

「杏かい？父さん杏だよ」

母さんはとても驚いて、父を呼んだ。

「杏、元気だっか？」

「うん。元気だったよ」

両親に王宮で起きたことを全て
話した。

「それより、一緒に服を買いに
　いこう」

「そうね。古くなってるし」

「そうだな。行くか」

久しぶりに家族で買い物に
出かけた。