覇王と女官の恋~囚われの花嫁~
告白の結果
「皇帝に拝謁いたします」

「立つがよい」

「杏、聞きたいこと
 がある」

「はい。皇帝」

(昨日の今日でどうやって顔を
 合わせればいいのか)

「杏、そなたには私の名前を
 呼ぶ事を許す」

「・・はい、浩然様」

(何で皆の前でそんな事をーーー)

心の中で叫んだ。




「杏、昨日の返事が聞きたい」

「やはり、そうですよね。
 私好きです。皇帝の
 こと。でも・・」

「でも・・」

皇帝は悲しそうにしていた。

(断れないよ、そんな顔されたら)

「身分が違い過ぎます。私が
 もう少し、身分が上がってから
 ではだめですか?」

「・・・分かった、待っている。
 でも、1位女官になったら
 結婚すること、いいな」


「け、結婚?!」

「いいな」

「は、い」

有無を言わさずに結婚をする
約束をされた。
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