覇王と女官の恋~囚われの花嫁~
王宮へ
「うわー、王宮って広いんだ」

門番の人に女官募集の話をして
王宮の中に入ると、建物が沢山
あった。

「そこのあなた、女官を目指して
 いる人?」

「はっ、はい。そうです」

「じゃあ、こっちに来て。
 あなた、身分証明書持って
 ないでしょ」

「はい。持っていません」

見知らぬ人に案内され来たのは
試験場だった。

「ついたわ。あなたが1番目ね。
 名前は」

「杏です」

「杏ね。私がテストを採点するんだけど
 あなたは言葉使いもいいし、早くきたから
 プラス点を上げるわ」

「あ、ありがとうございます」

早く来て良かったと思った。
でも、何て優しい人なんだろう。
杏はそう感じた。
 
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