覇王と女官の恋~囚われの花嫁~
「杏、あれはどういうことだ?
 浩然と呼べと言っていたぞ」

「はい。春品様実は・・」

杏は皇帝に言われた全てを話した。

「そなた、皇帝を手玉にとるとは。
 さすがだな」

春麗は笑いながら言った。

「そのようなことは。滅相もないです」

「次の催しで、そなたを1位女官に
 する気でいるぞ」

「やはり、そうですか」

杏も薄々感じていた。
今日の皇帝の様子を見れば分かる。

「事情は分かった。そなたはもう
 休むといい」

「はい。ありがとうございます」

催しが近い為、早めに休む事にした。
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