覇王と女官の恋~囚われの花嫁~
「春麗、女官見習いごときにあんな
 事を言って良かったのか」

「あの子は他の試験者とは違う。
 字もきれいだったし、挨拶も
 ほぼ完璧だった」

1位女官である、春麗と雪蘭は
杏の話をしていた。

「確かに、そうだが。私の鈴蘭
 と比べれば、まだまだだ」

「そうだな、今は」

2人は火花を散らしていた。

「それより、祭り事の事は
 覚えているな」

「あぁ、覚えている。目立てば
 5品女官以上になれる。負ければ
 そのままだ」

近々、皇帝の誕生を祝う催しがある。
その催しで2人は権利争いをしている
のだ。
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