イジワル外科医の熱愛ロマンス
「宝生先生の『浮気』に関しては、雫さんの思い込みだってことで、解決でいいかと思うけど、ついでにもう一つ教えてあげます。雫さん……婚約者でも恋愛関係はなかったって言ったでしょ?」
「っ、えっ!?」
不意打ちで問いかけられた言葉に、私は思わずひっくり返った声で聞き返してしまった。
「ちょっ、美奈ちゃん!」
「あ、その理由を聞くなんて、野暮なことはしませんって。でもですね……。宝生先生って見るからに肉食系で、プラトニックを貫けるタイプではないと思って」
美奈ちゃんは、悪戯っぽくペロッと小さな舌を出す。
私は、美奈ちゃんがサラッと言った言葉が衝撃的で、頭のてっぺんから湯気が出そうなほど、顔を真っ赤に火照らせてしまった。
「美奈ちゃん、な、なんてことを……」
「雫さんがないって言うからには、宝生先生、大事に守ってきたんだろうなーって。雫さんの気持ちを尊重して、ずっと我慢して大切にしてきたんだろうって。そう思ったんですよね、私」
「……私の気持ち?」
何度も瞬きをしながら、半信半疑で聞き返す私に、美奈ちゃんは大きく頷いた。
「それが、私が言ったことの根拠です」
絶対の自信を持って説明を終えた、とでも言うように、美奈ちゃんは一度大きく息をついた。
「っ、えっ!?」
不意打ちで問いかけられた言葉に、私は思わずひっくり返った声で聞き返してしまった。
「ちょっ、美奈ちゃん!」
「あ、その理由を聞くなんて、野暮なことはしませんって。でもですね……。宝生先生って見るからに肉食系で、プラトニックを貫けるタイプではないと思って」
美奈ちゃんは、悪戯っぽくペロッと小さな舌を出す。
私は、美奈ちゃんがサラッと言った言葉が衝撃的で、頭のてっぺんから湯気が出そうなほど、顔を真っ赤に火照らせてしまった。
「美奈ちゃん、な、なんてことを……」
「雫さんがないって言うからには、宝生先生、大事に守ってきたんだろうなーって。雫さんの気持ちを尊重して、ずっと我慢して大切にしてきたんだろうって。そう思ったんですよね、私」
「……私の気持ち?」
何度も瞬きをしながら、半信半疑で聞き返す私に、美奈ちゃんは大きく頷いた。
「それが、私が言ったことの根拠です」
絶対の自信を持って説明を終えた、とでも言うように、美奈ちゃんは一度大きく息をついた。