イジワル外科医の熱愛ロマンス
あり得ない場所から感じる手の感触に、私は頭から抜けるような絶叫を放った。
なのに祐は、その手に更に力を込める。
「ひゃうっ……」
「朝っぱらから変な声出すな。離してほしけりゃ、いちいち騒ぐのやめろ」
むにっと手を動かしながら、私の耳元にそんな脅迫を囁く。
「ふ、ううっ、んん……」
だったら朝っぱらからセクハラなんかしないでよっ!と言いたいのは、グッと堪える。
私は真っ赤な顔で半泣きになりながら、必死にコクコクと何度も首を縦に振って見せた。
それを見て、ようやく祐が手を離してくれる。
その途端、私は自分の胸を両手で抱えてガードしながら、壁際まで一目散に逃げて祐と距離を離した。
肩を上下させて息をしながら、自分にできる一番鋭い目をして、彼をキッと睨みつける。
「え、エッチ! スケベ、変態!!」
なのに、それほど迫力がなかったのか、祐は冷めたものだ。
「ああ、どれも否定しないよ。っつーか、お前早く着替えろ」
シレッと聞き流しながら、そんな命令を繰り出してくる。
「着替えたくても、あなたがいては無理に決まってるじゃないですか!」
当然のことを、私はムキになって言い返す。
臨界点を超えて打ち鳴った鼓動は、なかなか治まってくれない。
胸を抱える腕にまで、その拍動が伝わってくるほどだ。
なのに祐は、その手に更に力を込める。
「ひゃうっ……」
「朝っぱらから変な声出すな。離してほしけりゃ、いちいち騒ぐのやめろ」
むにっと手を動かしながら、私の耳元にそんな脅迫を囁く。
「ふ、ううっ、んん……」
だったら朝っぱらからセクハラなんかしないでよっ!と言いたいのは、グッと堪える。
私は真っ赤な顔で半泣きになりながら、必死にコクコクと何度も首を縦に振って見せた。
それを見て、ようやく祐が手を離してくれる。
その途端、私は自分の胸を両手で抱えてガードしながら、壁際まで一目散に逃げて祐と距離を離した。
肩を上下させて息をしながら、自分にできる一番鋭い目をして、彼をキッと睨みつける。
「え、エッチ! スケベ、変態!!」
なのに、それほど迫力がなかったのか、祐は冷めたものだ。
「ああ、どれも否定しないよ。っつーか、お前早く着替えろ」
シレッと聞き流しながら、そんな命令を繰り出してくる。
「着替えたくても、あなたがいては無理に決まってるじゃないですか!」
当然のことを、私はムキになって言い返す。
臨界点を超えて打ち鳴った鼓動は、なかなか治まってくれない。
胸を抱える腕にまで、その拍動が伝わってくるほどだ。