勇者さまは私の愚弟です。
子連れ勇者、家に帰る。
一大事です。
今日、愚弟が家に帰ってくると、城の兵士が教えに来てくれました。
『チッ!スライムにでもやられてしまえば良いものを愚弟め!!』
私がこんな事を考えているとは露とも知らない、城の兵士は、「おめでとうございます。魔王を倒して、無事ご帰還なさいました。本日から一週間は、宮殿で祝賀会がございます。姉君もぜひ祝賀会にご参加ください」と言って、キラッ!キラ!!と輝く封筒を渡された。
私は、封筒の中身より、このキラッ!キラ!!と光輝く封筒に興味があります。
いくらで売れるだろうか?と言う意味で!
何処の世界でも、愛だの恋だのそんな物で、おまんまは、食べていけません!
世知辛い世の中です。
私が会いたいのは、愚弟の弟で、末っ子の #悠馬__ゆうま__#ただ一人、私にとって唯一、血のつながった可愛い弟。
正直、私は愚弟に会いたくなんかありません!
愚弟とは、小さい頃からの、幼馴染でした。いいえ、腐れ縁でした。
いたずらandいろんな嫌がらせを何度も受けました。
具体的には、池に突き落とされ、ヘドロまみれになり、愚弟は!愚弟は!!こともあろうか、指をさして、わたしを、化け物と、ののしりました。思い出しただけでも、腹の立つ!!もちろん、化け物扱いされた私は、奴の体にヘドロを擦り付けてやりました、全身で!!あの時の愚弟の顔ったら、ありませんでした。ふっふっふっ!
あれは、傑作でした。
あの後、お互い一週間くらい、ドブ臭さが抜けませんでした・・・・もちろん友達は近寄って来るどころか、こちらから近寄ると、ハンカチとかで鼻を塞ぐ始末、わたし、あれで良くグレなかったと、感心しています。
まあ愚弟は、中学の時に、一か月ほど行方不明になっていたみたいですけど、そんなの知った事ではありません。
ただ、行方不明から、一転して愚弟は私に対して、気持ち悪いくらい、親切になっていました。きっと、宇宙人に脳みそをいじられたんです。間違いありません!
話が飛びましたが、死んだ父と、母と、神無月のおじさんは、幼馴染で、母を取り合い、見事、父が母の愛を勝ち取ったそうです。
そして、母に振られたショックで、何を血迷ったのでしょうか、神無月のおじさんは、施設で愚弟を引き取ったそうです。
愚弟の名は、#神無月 紅蓮__かんなずき ぐれん__#、私は#皆月 一花__みなつき いちか__#と申します。
そして、1年前に、母と、神無月のおじさんが出来ちゃった結婚!
私は母に思いっきり裏切られました。
本当に、ショックでした。
悔しいので、私一人、父の名字の皆月のままです。
ーーーーーーーーこれはもう意地です。
紅蓮と私は、何の因果か、家族に成りました。
一か月だけ早く、私が生まれたので、私がお姉さんです。よって、紅蓮は、愚弟!!決定です。
でも生まれてきた、悠馬君には、何の罪はありません。それどころか、悠馬が可愛くて、可愛くて仕方がありません。
さすがの私も、悠馬の前ではデレデレです。
私は、悠馬の事を考えていたら・・・・。
「ただいま、一花」
「帰って来たの?愚弟!」
「あのなぁ~命がけで戦って帰ってきた、俺に、愚弟は無いだろう?、一応、俺、勇者様だぜ!」
「そんなに、ちやほやしてもらいたかったら、あんたの取り巻きにでも言ってもらいなさい、愚弟」と言って、愚弟の後ろに群がっている、女の子たちに指をさした。
「もう・・・良いよ・・・一花に期待はしないよ・・・」
がくりと、うなだれる愚弟をよそに、一番の気がかりの悠馬が見当たりません。
「それより、悠馬は、悠馬君は何処?」
「俺が背負っている」
「ゆ~まぁ~、お姉ちゃん、ものすごく寂しかったよー、もちろん悠馬も寂しかったよね~」
愚弟と話すときと違い、目じりが思いっきり、垂れ下がり、愚弟に背負われている、悠馬に頬刷りをした。
「早く悠馬を下ろしなさいよ!愚弟!」
「・・・分かったよ、一花」
「何で、帰って来たの?一週間は、お城に行っているんじゃないの?」
「あぁぁそれね、すぐに城に帰るよ」
「そう、良かった、早く城に帰りなさい」
「うん、一花も早く支度して」
「はぁ?どうして私が・・・」
「城で、3人で暮らす、もう、許可は取ってあるから、急いで一花」
「私はここで、悠馬と暮らす、お前ひとりで行け、愚弟」
私が、仁王立ちで、怒鳴り散らすのも、しょうがないです。
愚弟は、私の意見なんて一度だって、聞いたことがありません。
今日、愚弟が家に帰ってくると、城の兵士が教えに来てくれました。
『チッ!スライムにでもやられてしまえば良いものを愚弟め!!』
私がこんな事を考えているとは露とも知らない、城の兵士は、「おめでとうございます。魔王を倒して、無事ご帰還なさいました。本日から一週間は、宮殿で祝賀会がございます。姉君もぜひ祝賀会にご参加ください」と言って、キラッ!キラ!!と輝く封筒を渡された。
私は、封筒の中身より、このキラッ!キラ!!と光輝く封筒に興味があります。
いくらで売れるだろうか?と言う意味で!
何処の世界でも、愛だの恋だのそんな物で、おまんまは、食べていけません!
世知辛い世の中です。
私が会いたいのは、愚弟の弟で、末っ子の #悠馬__ゆうま__#ただ一人、私にとって唯一、血のつながった可愛い弟。
正直、私は愚弟に会いたくなんかありません!
愚弟とは、小さい頃からの、幼馴染でした。いいえ、腐れ縁でした。
いたずらandいろんな嫌がらせを何度も受けました。
具体的には、池に突き落とされ、ヘドロまみれになり、愚弟は!愚弟は!!こともあろうか、指をさして、わたしを、化け物と、ののしりました。思い出しただけでも、腹の立つ!!もちろん、化け物扱いされた私は、奴の体にヘドロを擦り付けてやりました、全身で!!あの時の愚弟の顔ったら、ありませんでした。ふっふっふっ!
あれは、傑作でした。
あの後、お互い一週間くらい、ドブ臭さが抜けませんでした・・・・もちろん友達は近寄って来るどころか、こちらから近寄ると、ハンカチとかで鼻を塞ぐ始末、わたし、あれで良くグレなかったと、感心しています。
まあ愚弟は、中学の時に、一か月ほど行方不明になっていたみたいですけど、そんなの知った事ではありません。
ただ、行方不明から、一転して愚弟は私に対して、気持ち悪いくらい、親切になっていました。きっと、宇宙人に脳みそをいじられたんです。間違いありません!
話が飛びましたが、死んだ父と、母と、神無月のおじさんは、幼馴染で、母を取り合い、見事、父が母の愛を勝ち取ったそうです。
そして、母に振られたショックで、何を血迷ったのでしょうか、神無月のおじさんは、施設で愚弟を引き取ったそうです。
愚弟の名は、#神無月 紅蓮__かんなずき ぐれん__#、私は#皆月 一花__みなつき いちか__#と申します。
そして、1年前に、母と、神無月のおじさんが出来ちゃった結婚!
私は母に思いっきり裏切られました。
本当に、ショックでした。
悔しいので、私一人、父の名字の皆月のままです。
ーーーーーーーーこれはもう意地です。
紅蓮と私は、何の因果か、家族に成りました。
一か月だけ早く、私が生まれたので、私がお姉さんです。よって、紅蓮は、愚弟!!決定です。
でも生まれてきた、悠馬君には、何の罪はありません。それどころか、悠馬が可愛くて、可愛くて仕方がありません。
さすがの私も、悠馬の前ではデレデレです。
私は、悠馬の事を考えていたら・・・・。
「ただいま、一花」
「帰って来たの?愚弟!」
「あのなぁ~命がけで戦って帰ってきた、俺に、愚弟は無いだろう?、一応、俺、勇者様だぜ!」
「そんなに、ちやほやしてもらいたかったら、あんたの取り巻きにでも言ってもらいなさい、愚弟」と言って、愚弟の後ろに群がっている、女の子たちに指をさした。
「もう・・・良いよ・・・一花に期待はしないよ・・・」
がくりと、うなだれる愚弟をよそに、一番の気がかりの悠馬が見当たりません。
「それより、悠馬は、悠馬君は何処?」
「俺が背負っている」
「ゆ~まぁ~、お姉ちゃん、ものすごく寂しかったよー、もちろん悠馬も寂しかったよね~」
愚弟と話すときと違い、目じりが思いっきり、垂れ下がり、愚弟に背負われている、悠馬に頬刷りをした。
「早く悠馬を下ろしなさいよ!愚弟!」
「・・・分かったよ、一花」
「何で、帰って来たの?一週間は、お城に行っているんじゃないの?」
「あぁぁそれね、すぐに城に帰るよ」
「そう、良かった、早く城に帰りなさい」
「うん、一花も早く支度して」
「はぁ?どうして私が・・・」
「城で、3人で暮らす、もう、許可は取ってあるから、急いで一花」
「私はここで、悠馬と暮らす、お前ひとりで行け、愚弟」
私が、仁王立ちで、怒鳴り散らすのも、しょうがないです。
愚弟は、私の意見なんて一度だって、聞いたことがありません。