WANTED ~何故か隣国で指名手配されていたので、乗り込んでみました~ (平行世界)
「くすくすくす…」
荒い呼吸と供に笑い出す。
「本当に…ディアが起こしてくれたね」
呼吸を整えてシーフィラノが話す。
「ずっと…逢いたかったんだ。俺のために危険な目に合う可能性も知ってた。だから、俺が迎えに…守りに行ったんだ……」
支えていたはずが、いつの間にか抱き留めるカタチになっている。
「守ってあげると約束したからね」
シノの言葉を聞いてあの頃の忘れていた記憶が鮮明に蘇ってくる。
あれはシノだったんだ……。
あの言葉で自分が救われたのを覚えている。
淋しさの中から救い出してくれた。
「ディアがいてくれて良かった。お陰で助かったよ」
安堵の息を吐きながら、アルカディアの背中に回された両腕に力がこもる。
心臓がドキッとして早鐘を打ち始める。
今まで一緒にいたシノの身長は自分と同じくらいだったのに、見上げなければ顔が見えない程、背が高くなっている。
それに加え3年も眠っていたとは思えない逞しい身体。
彼は一緒にいたシノとはまた違う、年上の男の人だ。
そう意識してしまったら、動揺して今までみたいに平気でいられない。
「えーっと…じゃ、私は役目を果たしたみたいなので、帰ります」
シノの腕から逃げるように、一歩、下がったのだが、
「何言ってんの」
「え?」
ぐいっと腕を取られ、引き寄せられた。
荒い呼吸と供に笑い出す。
「本当に…ディアが起こしてくれたね」
呼吸を整えてシーフィラノが話す。
「ずっと…逢いたかったんだ。俺のために危険な目に合う可能性も知ってた。だから、俺が迎えに…守りに行ったんだ……」
支えていたはずが、いつの間にか抱き留めるカタチになっている。
「守ってあげると約束したからね」
シノの言葉を聞いてあの頃の忘れていた記憶が鮮明に蘇ってくる。
あれはシノだったんだ……。
あの言葉で自分が救われたのを覚えている。
淋しさの中から救い出してくれた。
「ディアがいてくれて良かった。お陰で助かったよ」
安堵の息を吐きながら、アルカディアの背中に回された両腕に力がこもる。
心臓がドキッとして早鐘を打ち始める。
今まで一緒にいたシノの身長は自分と同じくらいだったのに、見上げなければ顔が見えない程、背が高くなっている。
それに加え3年も眠っていたとは思えない逞しい身体。
彼は一緒にいたシノとはまた違う、年上の男の人だ。
そう意識してしまったら、動揺して今までみたいに平気でいられない。
「えーっと…じゃ、私は役目を果たしたみたいなので、帰ります」
シノの腕から逃げるように、一歩、下がったのだが、
「何言ってんの」
「え?」
ぐいっと腕を取られ、引き寄せられた。