強がり少女の片想い

うーん、学校に着いたはいいけど、練習場所どこだあ?



「ゆあー!おはよー!」



ん?後ろから呼ばれてる?


「あ、舞夢おはよー!」


今私に挨拶してくれたのは水澄舞夢でみすみまゆって読む。

名前からして透明感があってすごい綺麗。
もちろん当の本人も優しくて名前通り。



「結愛も応援団の練習でしょ!練習場所まで一緒に行こ!」



そうだ、舞夢は3年3組の学級委員長だった。


「まゆ、練習場所知ってるの?」



「うん!昨日、木梨先生に言われなかった?」



「説明は聞いてたけど遅れたらペナルティーっていう言葉が印象的すぎてよく覚えてないかも〜」



「逆にそれは知らなかったわ。ペナルティー、結愛だけかもね(笑)」



「何それ、差別じゃん(笑)」



「どんまい!そういえば、中学応援団の女子、私と結愛だけだよ~」



「え!?あとのクラス、学級委員長全員男子なの?まあ、そんなもんか」



「うん、だから応援団の花として2人で頑張ろうね!」



「あいあいさー!」
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