虹色キャンバス
僕もニチビを出て画家になる。

当たり前のようにそう思っていた。

そのことに何の迷いもなかった。


スー


アルミサッシでできたアトリエの引き戸が静かに開くと山崎が入ってきた。


ジーパンにポロシャツという、いつものラフな格好で。

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