虹色キャンバス
ぐるりと広場を見渡すと


手を振る僕をすぐに見つけ


ニッコリ笑いながら駆け寄って来た。


チュニックにスカート風のショートパンツを履いていた。


「すごい人だね」


「今日は天気もいいからな」


「行こっ!」


そう言うと、安西は左腕にしがみつくように寄り添った。

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