虹色キャンバス
並木道の木陰を歩きながら水族館へと向かった。


水族館に行くことは事前にメールのやり取りで決めていた。


「安西は魚好きなのか?」


「うん。家で飼いたいんだけど、お父さんがダメだって」


「何で?」


「水、取り替えたり、水槽洗ったり掃除が大変なんだって」


「ふ~ん」


「佐久間君は?お魚好き?」


「食べるのは好き」


「も~」

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