虹色キャンバス
安西は少し驚いたのか

つないでいた手をギュッと握り返した。


そして、軽く頭を押し付けてきた。


安西の髪の香りがした。


甘く、心地よい香りだ。


「かわいいな」


僕も軽く押し返した。


「うん」


甘えるような声で

安西は返事をした。

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