虹色キャンバス
遅めの昼食を食べた後、映画を見た。

映画館の座席はペアシートを選んだ。

二人がけ用のソファタイプで互いに密着できるためカップルには人気の座席だ。


映画が始まると、安西が僕の肩に頭を乗せてきた。


そして手を手繰り寄せると、僕の指を折り曲げたり伸ばしたりして遊んだ。


なんとなく安西が甘えモードに入っている気がした。


しばらくすると安西は僕の腕を抱き枕のように抱いた。


わっ!?


腕が安西の胸に当たっている。


しかも、胸の谷間に挟まれてる。

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