虹色キャンバス
僕は心を落ち着かせてから安西を見た。


安西も僕のほうを向いた。


トロンとした甘えるような眼。


海風で安西の髪がなびいていた。


顔にかかる前髪を指でどけてやると


安西は眼を閉じ少し上を向いた。


僕は安西の両肩に手を掛けながら


そっと唇を重ね合わせた。

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