虹色キャンバス
フロントって、どこ?


スタイリッシュすぎて、まるで勝手が分からない。


戸惑っている僕たちをよそに


後から入ってきた中年のおじさんは


手馴れた感じで壁のスイッチを押した。


よく見ると、壁には何枚もパネルがあった。


パネルには部屋の写真が印刷されていて、明かりの灯っているものや消えているものがあった。


おじさんがボタンを押すと、明るいパネルの1枚が消え下に何か落ちてきた。


それを取り出すと、おじさんは、そそくさとエレベーターに乗り込んだ。

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