虹色キャンバス
僕は安西を連れてパネルの前に立った。

20室ほどあるパネルのほとんどが消えていて

残っているのは3枚だけだった。

部屋の写真の下には料金が書いてあった。


7800円


「どこにする?」

小さな声で安西に聞くと


「フフ。どこでもいいよ」

照れながら下を向いた。

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