虹色キャンバス
デッサンの初日は、いつもこんな感じだ。


ある程度描き進めるまで教師の出番はない。


だから、たいていは職員室へ戻ってしまう。


それは山崎に限ったことではなかった。


デッサンをしながら村上は時折ニヤついていた。

きっと、裸のモデルを想像していたに違いない。

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