虹色キャンバス
壁や天井には油絵の具で絵が描かれていた。

部屋そのものがアートになっていた。

「古いから、あと数年したら壊すらしい。だから、大家が自由に使っていいって」

「へ~。すごいですね」

「君、油科?」

「はい。2,3回お会いしてるんですが」

「覚えてるわけないっしょ」

「もう、学校には戻らないんですか?」

「やっぱ説教かよ」

「ち、違います。そんなんじゃ」

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