虹色キャンバス
「じゃ、個性ってなんですか?」
「個性?」
「僕は、自分が良いと思う絵を描きたいだけです」
「なら佐久間。家で、一人で描いていればいいじゃないか。学校なんて来る必要ない。自分の描きたい絵を、誰にも邪魔されずに、せっせと描いていればいい」
山崎がそう言うと、アトリエの中は凍りついたように静まり返った。
村上も樋口も、
みんな下を向いたまま黙っていた。
「個性?」
「僕は、自分が良いと思う絵を描きたいだけです」
「なら佐久間。家で、一人で描いていればいいじゃないか。学校なんて来る必要ない。自分の描きたい絵を、誰にも邪魔されずに、せっせと描いていればいい」
山崎がそう言うと、アトリエの中は凍りついたように静まり返った。
村上も樋口も、
みんな下を向いたまま黙っていた。